シェアキッチンとは、文字通り複数人でシェアできるキッチン施設のことです。シェアキッチンの使用目的は大きくわけて「デリバリー専用飲食店として利用する」「キッチンカーなどの調理施設として利用する」「趣味や動画制作のために利用する」の3つ。本記事ではデリバリー専用飲食店として利用したい方を中心に、シェアキッチンのメリットやデメリット、問題点などを網羅的に解説します。実店舗やキッチンカーのサブとしてシェアキッチンを使いたい方やコミュニティスペースとしてシェアキッチンを使いたい方にも役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
1日から利用できるシェアキッチンとは|タイプ別に解説
シェアキッチンとは複数の人が共有で使用するキッチンのことです。1日〜利用できる施設もあり、シェアキッチンにはシンク・冷蔵庫・手洗い場・ガスコンロ・フライヤーなどの設備が用意されています。
ここではシェアキッチンを
- 単独店舗タイプ
- 複数人共有タイプ
- 間借りタイプ
という3つのタイプに分けて解説します。
シェアキッチンのタイプ①単独店舗タイプ
単独店舗タイプとは、キッチンとダイニング付店舗を一棟貸ししているシェアキッチンのことです。1日〜利用でき、時間単位で利用できる場合もあります。お客さまを呼んで新商品の反応を見たり、期間限定の飲食店をオープンしたりとさまざまな使い方ができます。
シェアキッチンのタイプ②複数人共有タイプ
キッチン施設や調理器具を時間単位・曜日単位でシェアするのが、複数人共有タイプ。例えば月曜日は中華料理店が利用、火曜日はメキシコ料理店が利用、などがあり、ダイニングスペースが用意されている施設もありますし、キッチンのみの施設もあります。
シェアキッチンのタイプ③飲食店が店舗シェアをするタイプ
飲食店が実店舗飲食店のキッチンを間借りする場合も、キッチンを共有することから「シェアキッチン」と呼ばれます。例えばランチタイムのみ営業している惣菜店のキッチンを夜間の時間帯に間借りしてデリバリー専門店を開業したり、テイクアウト専門店を開業したり、夜間営業の飲食店を開業したりすることも可能です。
シェアキッチンの言い換えは?
シェアキッチンは文字通り解釈すれば「共同で使用するキッチン」という意味ですが、「フードデリバリー事業のためのレンタルキッチン」を指すこともあります。デリバリー専用キッチンという意味の「シェアキッチン」は「ゴーストキッチン」「クラウドキッチン」と言い換えることが可能です。
ここ では、シェアキッチンの言い換え表現について整理していきましょう。
ゴーストキッチンとは
ゴーストキッチンとはデリバリーに特化したキッチン施設のことですが、シェアキッチンはデリバリーだけでなくデリバリー以外の用途にも使用されます。調理とデリバリーに特化したキッチンという意味を持っている点は、どちらも共通しています。
クラウドキッチンとは
シェアキッチンとクラウドキッチンは同義で使われることも多いですが、シェアキッチンが一つのキッチンを複数人でシェアするのに対し、クラウドキッチンは独立したキッチンが複数ありそれぞれが使用できるキッチン施設を指すことがあります。
また、クラウドキッチンは基本的にデリバリーを提供するゴーストレストランの集合体として機能する施設なので、デリバリーに特化しています。そのためシェアキッチンと呼ばれる施設にはダイニングスペースがある場合がありますが、一般的にクラウドキッチンと呼ばれる施設にはダイニングスペースがありません。
クラウドレストランとは
クラウドレストランはクラウドキッチンやゴーストキッチンと同じ意味で使われますが、デリバリーのためのキッチン施設や「オンライン食事会」のことを指す場合もあります。例えばシェフとお客さんをオンラインで繋ぎ料理を楽しむイベントやオンラインで行われる調理・会食イベントなどがこれに当たります。
バーチャルレス トランとは
バーチャルレストランは、すでに実店舗で経営している飲食店による副業としてのデリバリー事業を指すこともあります。例えばイタリアンレストランのキッチンを使って副業としてドリンク専門のデリバリーを行うのがバーチャルレストランです。
シェアキッチンの利用シーン
シェアキッチンには保健所の営業許可を取得しているタイプとそうでないタイプがあります。シェアキッチンで調理したものをデリバリーとして不特定多数の人に販売するには保健所の許可が必要。調理したものをその場で食べる場合は保健所の許可は必要ありません。
シェアキッチンでデリバリー専門店をオープンする
シェアキッチンを利用すればリスクを最小限に抑えながら、デリバリー専門という形で飲食店の開業にチャレンジできます。実店舗の場合は物件取得費用や設備投資費用などといった費用がかかりますが、シェアキッチンを利用する場合これらの初期費用を大幅に抑えることが可能です。
ただ、シェアキッチンの全てがデリバリー業を前提とした造りになっているとは限りません。本格的にデリバリー業に挑戦したいなら、デリバリー特化型のクラウドキッチンやゴーストキッチンを利用しましょう。
イベントやキッチンカーの調理をシェアキッチンで行う
ダイニング施設がなくキッチンのみのシェアキッチンほ、イベントやキッチンカーの調理場としても使われます。必要な調理器具が用意されているシェアキッチンもあり、メニュー開発や試作などにも利用可能です。
実店舗改装中にシェアキッチンを利用して営業する
実店舗で営業している飲食店の改装中にシェアキッチンを利用するという使い方もできます。ダイニング付きのシェアキッチンを借りてお客さまを呼んで営業するパターンもありますし、キッチンのみの施設でデリバリー専用飲食店として営業するパターンもあるでしょう。
インスタやYouTubeの料理動画の撮影を行う
料理動画の撮影を目的とする場合は、飲食店営業・菓子製造業の許可を取得した設備でなくても問題ありません。また、ダイニング施設がないシェアキッチンでも事足りるでしょう。一度に1つのサービス利用者のみ利用できるタイプであれば、声を出したり撮影機材を操作したりするのも心置きなくできます。
シェアキッチンで飲食店を開業するメリットとデメリット
シェアキッチンは一時的なイベントや料理動画の撮影だけでなく、デリバリー専用の飲食店にも活用できます。ここでは、シェアキッチンの飲食店にどんなメリットとデメリットがあるのか整理してみましょう。
シェアキッチンで飲食店を開業するメリットは初期費用
シェアキッチンで飲食店を開業する最大のメリットは、初期費用を抑えられる点です。通常の飲食店を開業するには、物件取得費や内装工事費、厨房設備費などの初期費用が必要ですが、シェアキッチン はこれらの費用を大幅に初期費用を抑えることができます。
シェアキッチンで飲食店を開業するデメリットは効率性の低下
シェアキッチンはレンタルできる時間帯やスペースが限られているため、調理の作業効率が低下する恐れがあります。自由にカスタマイズすることもできませんので、工程の非効率化を招く可能性もあります。
シェアキッチンの一般的な料金形態
シェアキッチンは時間単位や日単位での契約が一般的です。初期費用として登録料が必要で、1時間あたり1,500円〜3,000円が相場です。中には週1回の利用で半年契約、1日3時間の利用で1週間契約、などのプランが用意されている場合もあります。
シェアキッチンを利用してデリバリー専門飲食店を開業する方法・必要な営業許可
結論からお話しすると、必要な営業許可を取れば、シェアキッチンを利用してデリバリー専門の飲食店を開業することは可能です。ただしシェアキッチンはデリバリーに特化した設計となっていないため、立地がデリバリーの集客に向いていなかったり、駅から遠かったりと、デリバリー専門店のニーズに合わない可能性もありますので注意しましょう。
シェアキッチンを利用して飲食店を開業する方法
シェアキッチンを利用してデリバリー専門の飲食店を開業する場合のステップは大きくわけて3つです。前提として、1日単位での利用ではなく、毎日利用できるシェアキッチンを見つけましょう。ま た、デリバリーを専用としている施設の方が設備やサポートが揃っています。
- 「⾷品衛⽣責任者」「飲食店営業許可」を取得する
- 調理場所となるキッチンを確保する
- デリバリー代行サービスと契約をする
シェアキッチンはデリバリー専用のキッチン施設(貸し出しサービス)という意味で「クラウドキッチン」「ゴーストレストラン」と言い換えることができますので、検索の際はワードを入れ替えて検索してみてください。
利用するキッチン施設をピックアップしたら、飲食店営業許可を取得しているのかどうか確認してください。取得していない場合は、契約者本人が営業許可を取得する必要があります。
シェアキッチンで飲食店を開業するのに必要な営業許可
シェアキッチンを利用してデリバリー専門の飲食店を開業するのに必要な営業許可は「⾷品衛⽣責任者」「飲食店営業許可」です。デリバリー専門飲食店に特化したクラウドキッチンやゴーストレストランであれば飲食店営業許可をすでに取得しているケースもありますし、取得していなくてもスムーズに取得できる場合が多いといえます。
シェアキッチンの問題点
シェアキッチンを上手に使いこなしたり、シェアキッチンを利用してデリバリー専門事業を開業するためには、シェアキッチンの問題点を整理する必要があります。